革靴探究者として、気になる事の1つとして
タイトフィッティングの靴を履き続けて馴染ませると最高の一足になる。といった都市伝説?みたいな情報があります。
今回は、本当にタイトフィッティングは、
正解なのか?または、不正解なのか?について、色々検証してみました。
たまにしか履かない靴は、少し緩めのサイズ感が大切
個人的な体験では、フォーマル用の革靴に
タイトフィッテイングを求めるのは、避けた方が無難と思います。
理由は、めったに履かない場合、
足に馴染む前に激痛が続く靴になる危険性もあるからです。
特に普段、あまり革靴を履かない方や
スニーカー慣れして緩めの靴に慣れていると少し歩いただけで、
足に激痛が走るみたいな可能性もあります。
私も、タイトフィットの靴は本当に馴染むと最高の履き心地になるのか?
と、いった情報が気になり、まず普段では選ばない2E幅の革靴を購入しました。
他にもハンドソーンウエルテッド製法の靴は、
足に馴染むと履き心地が良くなるのかな?
ダイナイトソールのクッション性はどの程度かな?
将来的に海外ブランドの靴を購入して
タイトフィッテイングの靴を履いた場合、どうなのかな?
等、色々と興味もあったからです。
試し履き状態の感想では、ピッチリでも思ったほど痛くない感じででした。
また少し歩いた感じでは、固い感じもありましたが、これくらいだったら大丈夫と思いました。
その後、慣らし履きで30分ほど歩いた後
靴を脱いでみると、水ふくれや締め付けられた靴の跡が
ソックスを脱いだ足についていました。履いて時間差で痛くなって来る感じでした。
2回目の試し履きでは、
デリケートクリームを皴の部分に塗り込み、1時間ほど歩いてみましたが、
まだまだ革が固く、水ふくれの部分が擦れてしまい裂けてしまい痛くなりました。
他にも違った場所にも水ふくれが出来ていました。
3回目の慣らし履きでは、
また靴クリームを皴の辺りに塗りました。
他では足の当たる個所にセロテープを貼り付けて靴擦れ対策を行い、
また軽く歩いてみました。靴擦れの悪化は避けられましたが、まだまだ締め付けられ感や固さも残っており中々、馴染み難い感じです。
4回目では、100円ショップで買ってきた靴擦れ防止パットを貼り付けて、
当たる個所と皴の部分に薄くミンクオイルを塗ってみました。
4回目になると、アッパー部分も初めより柔らかくなってきましたが、
まだ締め付けられる感も残っており、しばらく慣らし履きを行う必要がありそうです。また靴を履いて椅子に座り歩かない状態で馴染ませて行く事も行い2時間くらい履いていました。
ここで一旦休憩を入れて、靴擦れが治るまで少し間を空けて履く予定です。
タイトフィットで馴染む時間は、人によっても違って来るみたいです。
また、高級靴でも足が痛い靴は、3か月以上続いた話や3年くらい続いた話もあります。
なので、高い靴を買えば靴擦れや痛みがしない。
みたいなのは、あまり関係ない感じです。
素材や製法によっては、
タイトフィットがNGな可能性もある。
いちお、タイトフィットで履くと良いモデルは、
グッドイヤーウエルテッド製法でコルクが少し多めに詰められている靴が良いみたいです。ハンドソーンウェルテッドでは、グッドイヤーウエルテッドよりコルクが少ない分、沈み込みが低い情報や、敷かれている革底の革質によってフィット感も違って来る話もあります。
なので、同じ製法でも使用している
素材によってブランドの特性も出るみたいです。
マッケイ製法の靴では、そこの沈み込みが少ないと言われているので、
極端なタイトフィットは避けた方が良い可能性もあります。他ではアッパーの革も
固めの革と柔らかめの革によって差が生じてくる可能性もあります。
レッドウィングの革など、
初めはけっこう固めで厚めなので、馴染むまで少し固い可能性もあります。
個人的に、甲が締め付けられたのは、
ドクターマーチンの8ホールモデルがあります。
今は革質も違っている可能性もありますが、ミンクオイルを
甲の部分に塗って多少は良くなった記憶があります。
生産国によって木型など多少違う可能性もあるので、
甲が高めでゆとりがある場合もあるかもしれません。
また合皮などの靴では、基本的にあまり素材が馴染まないので
タイトフィットで選ぶと、ずっと足が痛いままの可能性もあります。
タイトフィットの靴を選ぶのは、長く履いて足に馴染んでくるタイプの靴を選ぶ事も大切です。
ゆとりのある靴は良い靴?
この辺りは、靴によって色々ですが、ジャストフィッテイングしなくても
多少はシューレースで調節できる靴もあります。ブーツなどシューレースの穴が多いモデルでは、紐で固定して行くので、多少緩くても足を固定できるので、良いですが、シューレースの穴が少ない靴は、フィッテイングでは、緩すぎると履きにくくなります。
長靴などゆるめで履く靴ですが
歩く時普通のスニーカーと比べて歩きにくいのも、ゆとりがある分、長時間履いて歩くには向いてない所もあります。
ジャストフィットに
なるまで修理をして履ける靴を買う必要もある
靴が足に馴染むまで、靴によっては
ソール交換を2度、3度目で良くなる話もあります。
そういった靴になると、グッドイヤーウエルテッド製法の靴で、
革質がそこそこ良い靴を選ぶ事も大切です。せっかく足に馴染んで来たのに修理不可で買い替える事になると、タイトフィットの靴を選んで買った意味もあまり無いからです。
以上の感じで、タイトフィットが良い?説もありますが、
その間に傷や汚れ、色落ち、カビが発生してしまうリスクもあるので、
ある程度靴のケア、メンテナンスを前提に履いて行く事も大切です。
個人的に、今履いているタイトフィットの靴は普段3Eの所を2E幅で選んだくらいで足の長さは基本的に同じです。なので、タイトフィットにこだわって1さいずから2サイズダウンみたいなのは、きちんと足を計ったり、普段履いている靴のサイズ感なども、チェックして購入する靴のサイズ感もある程度知ってから、選ぶ事も大切です。
例えばリーガルで25でも他の靴のブランドでは25.5で同じサイズ感のケースもあるからです。そうなると、24.5を選ぶと、実質2サイズ下げた履き心地になるので、サイズダウンは気を付けて行った方が良いです。
また靴のモデルで同じメーカーでもサイズ感が違って来る事もあります。